理事長メッセージ

理事長所信

実践躬行じっせんきゅうこう

すべては己の行動から

【はじめに】
日本は今、「人口減少時代」に突入しています。私たちが住み暮らす坂井市も同様に、平成17年度の国勢調査をピークに、人口減少に転じています。未来に、私たちが住み暮らすまちはどうなっていますか。そう問いかけられた時、皆さんはどんなイメージを描くのでしょうか。例えば、まちに人が溢れ活気に満ち輝いている。若者からお年寄りまで世代を超えた交流があり、それぞれに輝けるステージが存在している。父親、母親がともに子育てに関わり笑顔が溢れている。そんな絵を描けていたら幸せです。人によって未来へのイメージは違います。ただ、どんな絵を描こうとも、それらを作りだすのは私たち自身です。当然、未来のことは誰にも分かりません。分からないと関係を断つのでは無く、私たちは当事者としてより良くなる未来を考え、立ち止まることなく動きださなければなりません。まちの未来を語れるのは青年の特権です。今こそ、私たちはより良くなる未来へ行動を起こす必要があります。

私は高校を卒業後、親元を離れ県外で学生時代を過ごし就職しました。二十代半に地元に戻り家業に携わりましたが、当時、将来に不安が無かった訳でもないですが、ただ漠然といつかは地元に帰るだろうと考えていた中での決断でした。住み暮らすまちで商売をしている以上、地域活性化のことを考え、地元での催しに参加していたつもりですが、私に『地元で商売をし、住み暮らすなら、今以上に地域のことをもっと考える必要があるのではないか』という言葉をかけてくれたのが青年会議所の会員でした。私の入会のきっかけを遡ると、この言葉かもしれません。令和となった現在、地域貢献活動への関わり方は様々です。多くの個人や団体が、各々の考え方で運動を広げ、活動を行っています。これまでに地域のことを考え活動している方に多数出会い、一緒に活動もしました。その中でJCを歩んで来られた方とそうでない方では、会議の進め方や行動に違いを感じました。中には地域のオピニオンリーダーを育てるべきだと大きな理想を語る方もいました。40歳を過ぎてからの自分自身の姿を思い描き、先輩諸兄姉の地域に対する活動にふれると、JCに入会することは必然でした。人生において年齢に関係なく、尊敬できる人物に巡り合えることは幸せです。対象に制限はありません。だからこそ、同じ志をもつ皆さんと共に未来を考えた行動を起こしましょう。まずは身近なところから、個人の小さな変化を起こし、自分たちの背中をみせましょう。

ごみを拾う団体か、ごみを捨てさせない社会をつくる団体かという表現がありますが、JCという団体は後者だといわれます。対処療法ではなく、根本療法を運動という形で社会に示していくことが私たちの使命です。明るい豊かな社会の実現を理想とし、市民を巻き込み、社会に運動を広げていくことが重要です。しかし、LOMの中で声高に高い理想を掲げているだけでは市民には届きません。家庭での時間、仕事での時間、個人の貴重な時間を割いてどれだけ議論をしていても、行動が伴わなければ何の意味もなく、机上の空論なのです。どれだけ思いやりがあっても、手を差し伸べる行動をしなければ、思いやりが無いものと同じであり、他者に自分の考え・想いを伝える手段は行動で示すしかないです。重要なのは実際に行動で示し、現場で汗をかくことであると考えます。まずは自らが行動をすることでこそ、他者への影響を与える組織になれるはずです。私たち(一社)坂井青年会議所は福井ブロック協議会10LOM内で最も少ない会員数になりつつあります。会員拡大を目指す上でもLOMの存在感を示すことは必要と考えます。まずはメンバー一人ひとりが、己の活動に誇りを持ちJCが考える価値観を社会に広げましょう。それらが誰一人取り残さない持続可能な社会につながるはずと信じています。

基本方針
1 JAYCEEであり青年経済人である
2 創立50周年に向けた姿勢
3 地域に住み暮らす者としての責任
4 LOMの組織力向上
5 会員拡大とSDGs

【JAYCEEであり青年経済人である】
平均在籍年数が4年という数字が表す通り、在籍年数の若い会員が多く、入会間もない会員の底上げに力を入れることが必要です。近年、入会した会員のJCとしての教育は、例会・委員会を通じて実際に体験して学ぶという方針でした。経験豊富な会員が多数在籍していた時代は、そのやり方で良かったですが、今は経験の浅い会員が新入会員のケアをしているのが現状です。その現状を打開することが直近の課題であると考えます。本年は日本青年会議所が提供するセミナープログラムを大いに活用する機会を創出しなければなりません。全国各地の694青年会議所を会員として成立している日本青年会議所の組織力を生かし、個人能力開発のJCI公式コースやJCI推奨コース、日本JC公認プログラム等を用いて、青年会議所の目的や意義、歴史を理解するだけでなく、ビジネスでも役に立つスキルを身につけることもできます。JAYCEEであり青年経済人であることを忘れてはいけません。
経験豊富な会員はその青年会議所で培った経験を、他の経験の浅い会員に大いに伝えてほしい。伝える過程の中で自分自身が新たに学ぶこともあるはずです。他者をおもいやる精神は卒業後の人生においても必ず糧になると信じています。先輩諸兄姉から学びを得た新入会員が率先して行動し、会の親睦が図られることを期待しています。

【創立50周年に向けた姿勢】
私たち(一社)坂井青年会議所は来年度創立50周年という節目を迎えます。卒業された先輩諸兄姉が住み暮らす地域や人々のことを考え、幾多の事業を行い、運動を展開し続けてくれたおかげで組織体が存在しています。どの時代も先人の志を継承し続けた結果、今なお地域にとって必要とされている存在でいられています。まずはこれまでの「坂井JC」を形作られた先輩に感謝をしたい。そして、なぜ周年があるのかを今一度考えてみたい。JCは単年度制で組織も事業も常に新しくなります。毎年、役職が変わり新たなリーダーが生まれるのが良いところです。しかし、単年度制がゆえ、外部との繋がりの維持や実績の継承が疎かになりやすいこともあります。また、新規事業ばかりだとLOMとして何を目指しているのかが不明瞭になりやすいこともあります。これらの解決策として周年という機会を大いに利用してほしい。今一度、先人達から受け継がれてきた志を再確認し、各自が交流を深めるきっかけにしてほしい。地域社会に対してLOMのビジョンを発信する必要もあります。周年を行う目的を明確にし、現在の私たちが何を行うべきなのかを検証し行動に移したい。創立50周年に向けた一年を有効に活用し、周年をLOM発展のチャンスと考えて行動しましょう。

【地域に住み暮らす者としての責任】
日本は今、「人口減少時代」に突入しています。坂井市も同様に、平成17年度の国勢調査をピークに、人口減少に転じています。また、行政は大幅な人口減少と少子高齢化に歯止めをかけ、人口減少を前提とした社会づくりを目指しています。令和という時代に、私たちは地域社会に何で貢献できるのか、何を求められているのを真剣に考えるべきです。2012年度には名称変更と活動域の明確化を行っています。丸岡青年会議所から坂井青年会議所となり坂井市内の丸岡町・春江町・坂井町を活動域と定めました。地域の特徴を生かした「まちづくり」を企画し、パートナーとなりうる行政や団体や個人との繋がりが、さらに密になる必要があります。私たちと関わった市民が当事者意識を持ち、地域のことに関心を持って生活するよう運動を行いましょう。
自らが住み暮らすまちのことが好きな人が一人でも多ければ多いほど、その地域は魅力あるまちとなり、必然的に住み暮らす人々にも活気があるでしょう。年齢に関係なくシビックプライドの醸成を行っていきましょう。地域に住み暮らす者としての責任を自覚して、地域に汗を流してほしい。

【LOMの組織力向上】
青年会議所はその名の通り、会議で物事を決定しています。長時間にわたる会議の原因は、会議の場で議論を始めてしまう場合がほとんどです。効率的な会議運営のためにも会議のルールを各自がしっかりと守らなければなりません。
LOMの組織力向上には、単純なことを愚直に、地道に、徹底してやりましょう。一見地味な作業かもしれないが、当たり前のことを当たり前に行うことこそが重要であるし、それが出来ているからこそ組織運営が円滑に行えるはずです。
LOMの情報発信は必要不可欠です。今までに用いてきたツールを最大限に活用し、発信の継続を遅滞することなく行いましょう。

【会員拡大とSDGs】
本年、現役会員15名で活動が始まります。会員数は福井ブロック協議会10LOM内での活動域に対する人口比で比べると、かなり低い数字となっています。対象者に声をかければ入会してくれる時代ではありません。組織体として魅力的な事業を行うのは当然のことですが、入会見込者を選定し、戦略を持って会員拡大に繋げる必要があります。拡大担当者を中心に会員全てが本気で拡大に取り組むことが重要です。会員を増やし活気溢れるLOMを目指しましょう。
活動域には長年継続されている祭りがあります。それぞれの地で坂井JCのPRを行い、地域住民に会員を募集していることを広めましょう。また、SDGsを推進する組織として市民がSDGsに触れられる機会を創出しましょう。

【結びに】
JCに入会していなければ出会わなかった人々、JCに入会していたからこそ出会えた人々もいます。入会に至った経緯や理由は各自様々ですが、決断したのは己自身です。JCで出会ったことは偶然ではなく必然であると考え、仲間との出会いに感謝したい。
未来に(一社)坂井青年会議所が存続し、メンバーにとっても、地域にとっても魅力ある組織へ、地域から必要とされる存在になろう。自らが汗を流して行動を起こす姿を、子供たちや次世代を担う若者に示そう。自分を成長させたいなら外へ出よう。自分の地域を良くしたいなら、他の地域へ出かけよう。異なる人々と出会い、異なる世界を知ろう。人口減少、少子高齢化に歯止めをかける、人口減少を前提とした社会づくり等、地域には大きな課題がありますが、まずは私たちが当事者としてよりよい社会のために率先して行動しよう。仲間と共に流した汗が「明るい豊かな社会」の実現につながると信じています。

青年の力でまちの未来を切り拓きこう。すべては己の行動から。

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